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静電気損傷(ESD)がPCBAに与える潜在的な影響について
6 0 Apr 16.2025, 15:34:19

電子製造の分野において、PCBA(プリント基板組立)の品質は極めて重要です。その中でも、スルーホール部品や表面実装部品における虚はんだはエンジニアを悩ませる主要な問題の一つです。虚はんだは電子製品の動作不安定や故障の原因となります。本日はPCBAにおける虚はんだの診断方法とリワーク技術について詳しくご紹介いたします。

まず、虚はんだが発生する原因を理解することが重要です。よくある原因としては、はんだ付けの温度不足、加熱時間の短さ、パッドやリードピン表面の酸化、フラックスの不適切な使用などが挙げられます。これらの要因によって、外観上は接続されているように見えても、実際には信頼性に欠ける接合状態となってしまいます。

虚はんだの診断にはいくつかの技術が必要です。最初のステップは外観検査です。はんだ点の表面が滑らかでない、ひび割れがある、ピンとパッドの接合が緩いなどの兆候が見られる場合、虚はんだの可能性があります。また、テスターを使用してはんだ点の抵抗を測定することも有効です。異常に高い抵抗値が出た場合、虚はんだが疑われます。目視では確認しにくい部分に対しては、X線検査装置が非常に役立ちます。内部のはんだ接合状態を明確に確認することができます。

虚はんだが判明した後は、リワーク作業に入ります。まずは作業環境の安全性と清潔さを確保することが必要です。一般的なはんだ点の修復には、電気こてを使用します。こて先を適切な温度、通常は350℃から400℃に加熱し、虚はんだ部分を再加熱します。その際、フラックスやはんだワイヤを適切に追加して、再接合を確実に行います。加熱時間をコントロールし、周囲の部品に熱損傷を与えないよう注意が必要です。

BGA(Ball Grid Array)パッケージのような精密部品の場合は、より専門的な機器が必要となります。熱風リワーク装置を使用し、正確な温度プロファイルを制御してBGAチップを加熱し、はんだを再溶融させて接続します。作業中の温度プロファイルの設定は非常に重要であり、チップの仕様や使用しているはんだの種類に応じて適切に調整する必要があります。

実際の生産現場では、優れた電子製造サービスプロバイダーがPCBAにおける虚はんだ問題に対して高い対応力を示しています。PCBGOGOのような企業では、はんだ付け前の処理からはんだ付け工程、さらにはんだ付け後の検査に至るまで、すべてのプロセスを高い基準で管理しています。使用する材料にもこだわり、高品質なはんだワイヤとフラックスを採用し、機器のメンテナンスとキャリブレーションにも細心の注意を払っております。これにより、はんだ付け温度と時間の精密な管理が可能となり、虚はんだの発生を大幅に低減しています。

こうした工程に対する真摯な姿勢が、電子製品の品質を強固に支えており、多くの電子製造企業にとっても参考になる事例です。PCBAの虚はんだに関する診断とリワークの技術を習得することは、製品の品質と信頼性の向上に直結する重要なスキルであり、皆様の現場でもぜひお役立ていただければ幸いです。


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