
1.BGAはんだボールブリッジの主な原因と簡易修復方法
修復方法:
熱風修復:245℃のヒートガンを使用してブリッジ部分を局所的に加熱し、細いピンセットで優しくはんだボールを分離します。
はんだ吸取り線処理:軽度のブリッジの場合、はんだ吸取り線とはんだごて(約300℃)を使用して余分なはんだを除去します。
フラックス調整:残渣が少なく活性度の高いフラックスを選定します。
予防対策:
ステンシルの厚みは0.1mm以内に抑え、開口率は1対0.9を推奨します。
リフロー時の昇温速度は2℃/s以下にし、はんだの飛散を防ぎます。
2.BGAはんだ付けでのブリッジを防ぐための三つのポイント
ステンシル設計の最適化:
ステンシルの開口はパッドよりやや小さめに設計し、90パーセントの比率が推奨されます。
PCBGOGOのレーザー切断ステンシルは±5μmの精度を誇り、はんだ量の過剰を抑制できます。
はんだペースト印刷の管理:
Type4粉末のはんだペーストを使用し、微細な粒子で高密度のBGAに適しています。
印刷後2時間以内にチップ実装を完了させ、酸化を防ぎます。
リフロー温度プロファイル:
予熱段階(120~180℃)は60/90秒に設定し、フラックスの揮発を促します。
ピーク温度は245℃を目安にし、過度な溶融によるブリッジを防ぎます。
3.BGAブリッジ故障の迅速な診断と修復テクニック
診断手順:
X線検査:ブリッジの位置を特定し、無駄な操作を防ぎます。
顕微鏡観察:はんだボールの変形や接触の有無を確認します。
修復テクニック:
局所加熱法:240/250℃のヒートガンでブリッジ部分を加熱し、はんだが軟化したらピンセットで調整します。
はんだペーストによる再作業:深刻なブリッジの場合、再ボール装着が必要です。PCBGOGOのBGAリワーク装置は温度制御が精密で、高い成功率を誇ります。
予防のための提案:
ステンシルの変形や詰まりを定期的に点検します。
高精度のチップマウンターを使用し、位置ずれのリスクを減らします。
4.鉛フリーBGAはんだ付け時のブリッジ対策
解決方法:
リフロープロファイルの調整:鉛フリーはんだのピーク温度は約250℃が必要ですが、昇温速度は1.5?2℃/sの緩やかな設定が望まれます。
フラックスの最適化:高活性のフラックスを選びます。PCBGOGOのJDB-300はんだ用フラックスは、はんだの流動性を改善し、ブリッジを防ぎます。
よくあるミス:
温度が高すぎてはんだボールが過剰に融合します。
ステンシル開口が大きすぎて、はんだ量が制御不能になります。
5.BGAリワーク実践:ブリッジ故障を完璧に修復するには
作業手順:
パッドの清掃:無水エタノールでフラックスの残留物を除去します。
局所加熱:ヒートガンを245℃に設定し、風量を2に調整して均等に加熱します。
はんだボールの分離:ピンセットでボールを軽く押して正しい位置に戻します。
作業時の注意点:作業中はPCBをしっかり固定し、二次的な損傷を防ぎます。
修復後はX線検査を行い、ブリッジや未接続が残っていないか確認します。